新生・あおぞらのシステム合併難航

http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/hotnews.aspx?id=AS2C31005%2031122009
新生・あおぞら合併へ難航、システム統合で溝
 2010年10月を予定している新生銀行あおぞら銀行の合併協議が難航している。銀行業務の要となるシステム統合の進め方を巡っては目標とした09年末に結論が出なかった。新銀行名や両行の特性を生かした新たなビジネスモデルの擦り合わせも遅れ気味。両行で進行中の金融庁検査の成り行き次第では合併時期の先送りなど、計画の修正を迫られる可能性がある。
 両行は09年7月1日に合併計画を発表。合併銀行の初代社長に足利銀行前頭取の池田憲人氏(62)を内定するとともに、八城政基・新生会長兼社長(80)とB・プリンスあおぞら社長(45)を共同委員長とする統合委員会を発足し、合併協議に入っていた。

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<所感>
両行は国有化を経てそれぞれ外資系ファンド(リップルウッド→JCフラワーズ、サーベラス)を筆頭株主として再出発し今日に至る。そしてITシステムのトップは外国人となり、これまでのやり方を180度変えて、外資系銀行に近いシステムの作り方をするようになった。基本的にシステムはトップダウンで決定し、インドやアメリカの技術者を重用した。結果グローバル仕様?のシステムとなっている。いい点もある。ベンダーに依存せず、自前でシステムを運用する力がついていること。この運用コストを外部依存にすると高くつくからだ。しかし、グローバル仕様を進めたが、結局ドメスティックな銀行である両行はドメスティックな顧客を相手にする必要があるのに、システムも含めあらぬ方向に向いてしまった。一方はシステムを目一杯いじり、外国人の実験場と化しているし、またある一方はお金をかけて作ったシステムをトップの外国人変わったら捨ててしまうような無駄を繰り返している。(これ以上は立場上書けない)
だから両行はいわゆる日本の銀行の標準的な銀行システムって形ではないため、システム統合が難航するであろう。よくあるリレー方式でとりあえず両勘定系をつなげて、その後新システムを作る方式って多分難しいと思う。ホスト同士をお話しさせる仕組みを作るのは、困難を極めるんじゃないか。そして運用を自分たちでやっているからこそ、その投資の無駄を切に感じるだろうし。
やっぱりトップ同士が決定するしか方法ないだろう。
個人的には新生の方がいいシステムだとは思ってますが^^