NTTデータのシェアードサービス

NTTデータが中国で合弁会社設立、中国金融機関へ事業展開する足掛かりに
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100104/342860/
NTTデータは2010年1月4日、中国の金融機関向けに強みを持つ北京宇信易誠科技有限公司(ユーチェンテクノロジーズ)と合弁会社を設立すると発表した。2010年2月上旬をメドに、中国・天津市に設立する予定。NTTデータが中国金融市場へ本格的に事業を展開するための第一歩とする。  新たに設立する合弁会社の名称は「宇誠聨融データ有限公司」。同社は、ユーチェンテクノロジーズからインターネットバンキング事業を譲り受け、中国国内の金融機関向けにインターネットバンキング・システムの運用・保守受託サービスやシステムインテグレーション・サービスなどを提供する。最終的には、中国国内の金融機関向けに勘定系システムの運用・保守受託サービスを提供したい考えだ。
 従業員は設立当初、約100人を想定しており、役員のみNTTデータが派遣する。一般従業員は、ユーチェンテクノロジーズからの転籍で確保する。合弁会社への出資比率は、NTTデータが51%、ユーチェンテクノロジーズが49%である。

NTTデータ、間接業務を中国に移管 給与管理コスト半減
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20100106AT1D0509I05012010.html
 NTTデータは2月から人事管理や経理などの間接業務で、データ入力などの作業を中国・無錫のグループ会社へ移管する。人件費やオフィス費用が安い中国に業務を移し販売管理費を抑制、利益率の向上を目指す。給与管理業務のコストは国内で処理するよりも最大5割削減できるという。米IBMやアクセンチュアなど海外勢に続き今後、国内システム会社でも間接業務の海外移管が進む可能性がある。
 NTTデータは本体を含むグループ会社の間接業務を、「シェアードサービス」と呼ぶ手法を活用し、一括請負する国内子会社に集約している。一段のコスト削減に向け2月に、システム開発を委託している中国のグループ会社「無錫華夏計算機技術公司」(無錫市)に、グループの間接業務を請け負うセンターを設立する。

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IBMの大連(日本IBMのシェアードサービス委託先)から問い合わせを受けたことがある。全く要領を得ずすごくイライラした記憶がある。これが顧客向けだったら相当の怒りを受けるだろうと思ったが、内向けなら致し方ないとも思った。間接業務は現場の人間からすればコストを安くすればよいと考えているから、多少の不便は止むを得ない。だが、NTTグループのお堅い半分日の丸会社のデータがここまでやるとは思わなかった。そう2つのニュースに共通していること。仕事を「人件費の安い中国に移管する」ということ。とうとう日本もここまで来てしまった。ベストセラー「フラット化する世界」(トーマス・フリードマン著)がとうとう日本でも現実のものになる可能性がある。クレジットカード支払い催促をしている電話の向こう側は実はインドで、その地域の訛まで勉強しているとか・・・これまで言語的問題で日本では普及が先の話だろうとされていたが・・・今はコールセンターを地方都市に移して主婦層のアルバイトになってるみたいだけど、NTTの電話代金の請求もそのうち中国からの電話になっているかも。グローバル化の進展を実感する。企業はその利潤を果てなく追求するから、(CSRったって結局のところ広報の一環)、このグローバルの流れが止まることはないだろう。昨今グローバル化は間違いだとの意見はあるが・・・すると日本のワーカーは何をするか。他でできないことをしなければ・・・