大和証券がネット銀行準備子会社と勘定系システム

大和証券グループ本社がネット銀行設立を目指し準備会社を設置するとのこと。

1.子会社設立の目的
当社グループでは、お客様のニーズに応えて良質な金融サービスを提供すべく、銀行業に参入することを決定しております。今般、実際に当局から銀行免許を取得する会社として、子会社を設立するものであります。

2.子会社の概要
(1) 商号:大和ネットバンク設立準備株式会社
(2) 本店所在地:東京都千代田区
(3) 代表者:小出 富城
(4) 事業内容:銀行免許取得のための準備
(5) 資本金:3億円
(6) 設立年月日:平成22年4月1日(予定)
(7) 株主構成:株式会社大和証券グループ本社 100%
3.今後の見通し
当該子会社において銀行免許取得のための準備を進め、平成23年の銀行開業を目指します。

http://www.daiwa-grp.jp/data/current/press-2709-attachment.pdf

新銀行は取扱商品を預金に限定。預金口座と大和証券の証券総合口座との間で独自の自動振り替えサービス(スイープ・サービス)を提供。大和証券の顧客が株式を売買する際の決済口座として利用してもらう。金融資産をワンストップチャネルで提供することを狙う。投資信託や住宅ローンは取り扱わず、集めた預金は国債などで運用する方向だそうです。

三井住友銀行との提携解消から独立独歩を決め込んだ大和証券がとうとう始めますね。
要は預金口座を抑えたいのでしょう。それ以外はいらないと。
SBI住信ネット銀行とは少し毛色が違いそうです。

これまでも様々な企業が銀行設立を目指してきました。


これまでの他業種からの参入と違いますから、大和証券あっさり承認されると思われますし、すでに根回し済みでしょう。
ですからここからはシステムの観点で見てみましょう。
そう銀行ですから勘定系システム。ただし今回の場合は口座の管理が主目的だと思われます。

ベンダーはこれまでの付き合いからIBMNECでしょう。
もうすでに話し合いも始まっているでしょうし、どちらかの社員が準備会社にもぐりこんでいる可能性もあります。
そして体面上RFPを2社以外にも提示するが、決勝戦は2社でとなるのではないでしょうか。

IBMは共同センター型もしくはSBIで導入したNEFSS、NECはBankingWeb21でしょうか。
それにしても大きいサイズのシステムになってしまいそうですね。
BW21に頑張ってほしいですが、IBM優勢か。

http://www-06.ibm.com/services/bcs/jp/solutions/ebis/popup/sbi/sbi.wmv
IBMはイメージ作りが上手です。この動画も素晴らしい。田中社長も大満足でしょうしね。