健康科学大学〜定員割れ大学を入学式報道から探ろう(11)
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000001004020005
旧経営陣の不正経理問題に揺れた富士河口湖町の健康科学大学。新入生153人の入学式が富士吉田市であった。
式の前、同大を運営する法人名が3月31日付で「富士修紅学院」に変わったことが、学生や保護者らに伝えられた。
入学定員 | 入学者数 | 充足率 | |
---|---|---|---|
健康科学部 | 260人 | 153人 | 59% |
不正経理で有名になりました。
- 2002年大学設置に必要な自己資金50億円のほとんどを借入金で賄ったにもかかわらず寄付金と偽って認可を受け、2003〜2005度年にかけて不適切な会計処理でこれを隠蔽。
- 文部科学省が2015年度まで寄附行為変更の禁止命令(*1)
- 日本私立学校振興・共済事業団運営する学校法人第一藍野学院2009年度、2010年度の国からの補助金を不交付(*2)
- 日本私立学校振興・共済事業団に2004年〜2007年度までの4年分の補助金約2億9千万円に加算金を加えた約4億円を返還
これらの不祥事を踏まえ、法人名を変更したとのことです。
健康科学大学 - 学校法人名の変更について
このたび、再発防止の一環として取り組んでまいりました、学校法人名の変更認可申請が、平成22年3月31日文部科学省から認可となりましたのでご報告いたします。
新しい学校法人名は「富士修紅学院」です。
「富士修紅学院」の「富士」は大学の所在地が富士山の麓の富士河口湖町にあること、また富士山は「霊峰」であり健全なイメージがあること。
「修紅」は、一関修紅高等学校が明治32年に「小梨こま裁縫塾」として創立され、創立以来110年の歴史と伝統を持ち、岩手県南部地区の教育の中心としてその役割を果たしてきたことから決定しました。
学校法人名の変更認可によりまして、不正な設置認可申請に関わったと認定評価された当時の理事長の関係する学校法人いわゆる「藍野グループ」から名実ともに離れ、背負わされた負のイメージが一掃され、新たな歴史が始まりました。
しかし不正問題があり、数は減ったとしてもこの大学にわざわざ入学する学生がいること自体が驚きでした。
場所も正直ものすごく悪いです。ゴルフ場に挟まれたような土地です。
地域住民で地元に就職したいという人にとって確実にニーズがあるということの証左かもしれません。
http://mytown.asahi.com/yamanashi/news.php?k_id=20000001004020005
新入生を代表して宣誓者=作業療法学科=は、資格を取得し、身につけた技術を病院で生かしたいという。「この大学でしっかり学び、国家試験に合格したい」
たしかに資格が一番重要な分野ですから大学名などはほとんど関係ないに等しいのでしょうね。
(理学療法学科、作業療法学科、福祉心理学科)
今回が下限でしょうから復活の可能性はありますね。