キャンパス禁煙107校―立命館も全面禁煙へ 

asahi.com(朝日新聞社):喫煙の芽、摘み取れ キャンパス禁煙107校に
公共施設の禁煙が進む中、大学でも敷地内を全面禁煙にする動きが広がっている。日本学校保健学会の調査によると、健康増進法が施行された2003年度の22カ所から来年度は107大学151カ所と7倍に増える見込み。受動喫煙を防ぐだけでなく、未成年の新入生からたばこを遠ざける狙いもあるようだ。

■不便だと吸わない?

 秋田大の手形キャンパス(秋田市)は4月から、敷地内が全面禁煙になった。学生たちは休憩時間、校門を出て路上でたばこを吸う。
 ほかにも鳥取大が昨年10月、福島大が今年1月に踏み切り、広島修道大、日本女子大は来年4月からの全面禁煙を決めた。ほかに、岐阜大や宮崎大がすでに取り組んでいる。

 日本学校保健学会の「タバコのない学校」推進プロジェクトの調査によると、09年度に敷地内禁煙を実施したのは142カ所。今年度は4カ所増えて146カ所、来年度はさらに5カ所増えて151カ所になる見込み。医療看護系の大学や、学生数の少ない地方の国公立大学が中心だ。

 立命館大京都市)は13年4月に敷地内を全面禁煙にする。同大の学生は3万7千人。09年度の調査で、1年生の喫煙率は2%だが、4年生になると21%に跳ね上がることがわかった。広報課の川口隆一課長補佐は「喫煙者を増やさないのも大学の使命。今の1年生が4年生になる13年には喫煙する学生は大幅に減るはず」と期待する。

 敷地内だけでなく、大学周辺を喫煙禁止区域にした大学もある。東北文化学園大(仙台市)は08年、大学の周囲2〜3キロを禁煙区域とした。07年に敷地内を全面禁煙にしたところ、大学周辺の路上でたばこを吸う学生が増え、近隣住民から苦情が来たという。

 職員が1日数回見回り、たばこを吸っている学生に注意する。中には「違う大学です」ととぼける学生もいるが、とにかく声をかけるようにしているという。

■総合大は分煙が主流

 だが、総合大学の多くは、分煙が主流だ。約2万7千人の学生が通う早稲田大の早稲田キャンパスでは10カ所の喫煙所を設置している。教授や職員が定期的に構内を巡回しているが、禁煙区域での喫煙はなかなか減らないという。「学生の数を考えると敷地内の全面禁煙は難しい。まずは分煙を徹底させたい」と話す。

 リクルートが発行する高等教育の専門誌「カレッジマネジメント」の小林浩編集長は「大学1〜2年生の多くは未成年。受動喫煙への問題意識が高まるにつれ、今後も全面禁煙にする大学は増えていくだろう。たばこを吸わせない環境を整えることは受験生や保護者へのイメージアップにもつながる」と話す。


「百害あって一利なし」
これが今タバコの置かれている立場だ。
嫌煙家はますます増加している。


タバコは400円時代に突入しようとしているし、
無煙たばこ「ゼロスタイル・ミント」 - TK独り言も発売された。
会社のオフィスビルも今や屋外で喫煙するタイプのところが多い。


昔は大人の階段の一歩としてタバコは憧れでもあった。
そう大学時代にタバコを吸い始める率は極めて高い。
だから吸わせない環境は喫煙率低下に一役買うのは間違いない。


ただ、大学構内だけクリーンで、校門を出たら火をつけるでは、周辺住民は納得しないだろう。
ましてや立命館規模の大学となれば尚更だ。
その辺の移行期はどのように対処するのだろうか。
やはり分煙化が現実的に思える。