ソフトバンクの株式会社設立 サイバー大学世界遺産学部 定員割れで募集停止

世界遺産学部の募集停止 定員割れ続きサイバー大 - 47NEWS(よんななニュース)
インターネットですべての講義を行う国内初の大学として開校したサイバー大(福岡市、吉村作治学長)は21日、大幅な定員割れが続いているとして、今年の秋以降、世界遺産学部の学生募集を停止すると発表した。在学生が卒業するまでは授業を続ける。

 二つある学部のうち、残りのIT(情報技術)総合学部は募集を継続する。

 サイバー大は2007年4月、ソフトバンクなどが出資した「日本サイバー教育研究所」が運営する株式会社立の大学として開校。同大は「需要予測が大きすぎ、計画通りに学生が集まらなかった」としている。今後はソフトバンクとの連携を強化して、IT・ビジネス分野の人材育成に特化した大学を目指す。

 サイバー大の定員は1学年1学部600人。1〜4年までの在学生は2学部計1092人で、うち世界遺産学部は412人。両学部とも定員割れが続いていた。今春の入学者は世界遺産学部が47人、IT総合学部が111人だった。

 サイバー大をめぐっては、過去に対面などによる学生の本人確認をしていなかったことが発覚、文部科学省が運営改善を求めたこともあった。吉村学長はエジプト考古学の研究で知られる。

サイバー大学 IT総合学部の強化について | サイバー大学
サイバー大学(所在地:福岡市東区、学長:吉村作治、以下 本学)は2011年度以降、本学を運営する株式会社日本サイバー教育研究所(本社:福岡市東区代表取締役社長:大橋一雄、以下 JCEI)の親会社であるソフトバンク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:孫正義、以下 ソフトバンク)とこれまで以上に強固なパートナーシップを持った大学運営を行い、IT総合学部を強化します。特に、IT・ビジネス分野において優秀な人材の輩出を目指すカリキュラムの強化や、モバイル技術を活用した教育環境の整備、ソフトバンクグループにおける長期インターンシップ制度の構築などを行い、ソフトバンクが設立したインターネット大学ならではの最先端かつ実践的な教育を徹底してまいります。カリキュラムや各種制度の詳細は決まり次第、改めてお知らせします。(中略)

なお、世界遺産学部は、経済環境の悪化や少子化の影響などを受け、開学前の計画と現在の学生数に著しい乖離があり、JCEIが本日開催した取締役会において、2010年度秋学期以降、新規学生の募集を停止する旨を決議し、文部科学省および福岡市に報告しました。

本学は、世界遺産学部在学生412名の卒業まで責任ある教育環境の維持と学生サポートに注力してまいります。世界遺産学部の在学生ならびに、同学部を進学先として検討していただいておりました皆様にはご迷惑をおかけすることをお詫び申し上げます。

判断が早いといえば早いですね。さすが株式会社。
将来的な大学自体の閉鎖判断も速そうだ。
インターネット大学ならではと言えますね。

学部 入学定員 入学者数※ 収容定員 在籍者数※
世界遺産学部 600名 47名 2400名 412名
IT総合学部 600名 111名 2400名 680名

※2010年春学期入学者のみの数であり、秋は含まれていないので総数とはなっていない。



世界遺産学部を募集停止するとのことですが、学長の吉村氏はどうなるのでしょうか?
そんな話もありますが、IT総合学部もかなり厳しい状況であるようです。
そうはいっても世界遺産学部よりIT総合学部のほうがインターネットとの親和性、親会社ソフトバンクの強みを活かせると判断したのですね。
ソフトバンクには携帯電話やインターネットプロバイダーなどインフラを提供する会社だけではなく、ITの構築をする会社なども持っていますので、それなりに成果は出そうです。
ただの就職予備校化しそうな気もしますが。