大学スクラップ＆ビルド！純真学園大学2011年学開設申請

2011年（平成23年度）新設予定大学 - TK独り言にあります、純真学園大学です。

校名	学部名,研究科	定員	場所	設置者
純真学園大学	保健医療	240名	福岡県福岡市	(学)純真学園

学科	入学定員
看護学科	80名
放射線技術科学科	60名
検査科学科	60名
医療工学科	40名

(参考：http://www.junshin.org/20100412.html)

設置場所ですが、

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福岡市内だし、駅から10分ぐらいでいい場所だなと一見感じてしまいます。

がその実、大学を廃校したその跡地に、同一法人が新たに大学を作るという荒業が行われるわけです。
2009年に廃校となった東和大学です。

大学再編大学再生(6) 存続願う学生　署名活動（2007年2月6日 読売新聞）

　東和大は１９６７年に開学した工学部だけの単科大。０５年度には収入の１割近い約１億円の赤字を出し、昨春の入学者は定員を約２０人割り込む約１４０人にとどまるなど、経営不振が続いていた。
　法人側は昨年５月、文系の国際教養学部新設や、工学部の生命理工学部への改編を柱とする改革案を教授会に示したが、「教授から事務職への異動もあり得る」といった説明に反発が強く、断念した。
　８月の募集停止発表に続き、約５０人の教職員のうち約２０人を解雇。１２月には大学を０９年度で廃校にするという宣言まで一気に進んだ。１３人の教職員が解雇無効を求める仮処分を福岡地裁に申し立てるなど、対立は今も続いている。

　東和大の混乱は、前理事長が親族と対立して一時、解任された１９８３年にさかのぼる。この“お家騒動”が原因で日本私学振興財団（現日本私立学校振興・共済事業団）は補助金の不交付を決定。最近まで国の私学助成は受けていなかった。２０００年には前理事長が、瀬戸内海の無人島を億単位で購入した背任容疑で逮捕される事件も起きた。
　現在の福田庸之助理事長（３８）は前理事長の長男だ。「受験生の工学部離れもあり、今のままでは将来生き残れない。改革ができなければ、採算がとれる見通しは立たない」（山崎正行常務理事）。大胆な改革によるイメージ刷新はかなわず、福田学園は、短大や付属中学・高校だけを経営する法人に戻る。

学校法人福田学園は、学校法人純真学園と改称したものの、同一法人が新しい大学を作るわけです。
これこそ大学のスクラップ＆ビルド！
卒業生や関係者からすると詐欺のようにも映ります。

ただし、少し調べると様相は違うような気もします。

もともとは、2008年に傘下の純真短期大学に医療系４学科を増設予定だった。
しかし、学長の学歴詐称が発覚し、文科省から2011年度分まで申請不認可となった。
その期間4年制大学全入時代がすすみ、短大の経営が思わしくなくなる。
だから、新たな学科を短大ではなく、大学として設置しようと考えた。
事実、短大に設置しようとしていた学科と、今回大学新設で申請している学科は同じです。
（参考：http://passnavi.evidus.com/teachers/topics/0708/0806.pdf）

という想像もできます。
今回はありませんが、将来的には短大廃止という選択肢もありそうですね。
ただし、一度経営的には失敗している法人ですけど、今回は大丈夫ですか？
新設が続く医療分野で、競合が付近にもたくさんありそうですけど。