Jリーグチームスポンサーの大学・学校法人リスト


先日浦和レッズvs湘南ベルマーレの試合を見に行きました。

湘南ベルマーレのユニフォームの背中に「産業能率大学」、監督やコーチの着ているトレーニングウェアに「横浜医専」とスポンサー契約をしているようでした。

昨今、学生募集のためにプロスポーツのスポンサーとなるケースがあるようです。少し調べてみました。


J1

チーム名 スポンサー名
浦和レッズ なし。スポンサー数が少ない。少なくて済む
モンテディオ山形 山形大学(国立大学!)
ベガルタ仙台 東北学院大学,仙台大学,仙台リゾート&スポーツ専門学校
鹿島アントラーズ なし。付近に大学無し
大宮アルディージャ 共栄大学,学校法人医学アカデミー
FC東京 なし
川崎フロンターレ 田園調布学園大学(川崎市)。試合時の託児所運営
横浜Fマリノス 日本工学院,YMCAスポーツ専門学校。関東学院大学,横浜国立大学とは業務提携
湘南ベルマーレ 産業能率大学(ユニフォーム),横浜医療専門学校,学校法人東放学園
アルビレックス新潟 新潟保健医療大学,NSGグループ(新潟を中心に多数の専門学校等を運営)
清水エスパルス 常葉学園常葉学園,富士常葉,浜松の3大学他小中高短専を運営)
ジュビロ磐田 静岡産業大学,浜松医療福祉専門学校
名古屋グランパス なし。トヨタ関連ばかり。
京都サンガ 龍谷大学,京都学園大学,京都医健専門学校,京都美容専門学校,履正社医療スポーツ専門学校
ガンバ大阪 大手門学院大学,平成医療学園(※1),大阪青山大学,履正社医療スポーツ専門学校
セレッソ大阪 甲南大学,大阪保健医療大学,大阪物療専門学校,大阪ビジネスカレッジ専門学校,履正社医療スポーツ専門学校
ヴィッセル神戸 甲南大学,神戸親和女子大学,履正社医療スポーツ専門学校
サンフレッチェ広島 福山大学,広島経済大学,広島修道大学,安田女子大学,広島文教大学,広島翔洋高校

※1 湘南ベルマーレのスポンサー横浜医療専門学校と同一法人。大手門学院大学、平成医療学園の2校とも練習着スポンサー


J2

チーム名 スポンサー名
コンサドーレ札幌 札幌大学,専門学校 北海道体育大学校
水戸ホーリホック 常磐大学,流通経済大学,水戸平成学園高等学校
栃木SC 帝京大学宇都宮キャンパス
ザスパ草津 (学)関東学園,育英メディカル専門学校,(学)群馬芸術学園
ジェフ千葉 帝京平成大学
柏レイソル 麗澤大学(ユニホーム),中央学院大学
東京ヴェルディ 帝京大学,(学)日出学園, 東京リゾート&スポーツ専門学校,中央高等学院(通信制サポート校)
横浜FC 星槎グループ(通信制大学等),多摩大学,専門学校東都リハビリテーション学院,横浜リゾート&スポーツ専門学校
ヴァンフォーレ甲府 山梨学院大学,帝京科学大学,身延山大学
カターレ富山 富山第一高等学校
FC岐阜 岐阜経済大学
ファジアーノ岡山 岡山大学,吉備国際大学,岡山商科大学/高校,岡山学芸館高校,(専)福嶋リハビリテーション学院,(学)朝日医療学園
徳島ヴォルティス※2 徳島大学,鳴門教育大学,四国大学
愛媛FC 愛媛女子短期大学,学校法人河原学園(専門学校等)
アビスパ福岡 東福岡高校,福岡リゾート&スポーツ専門学校
ギラヴァンツ北九州 九州医療スポーツ専門学校,学校法人麻生塾(専門学校グループ)
サガン鳥栖※3 西九州大学,福岡医健専門学校
ロアッソ熊本 崇城大学,熊本学園大学,熊本総合医療リハビリテーション学院,専門学校九州総合スポーツカレッジ,九州工科自動車専門学校
大分トリニータ (専)九州総合スポーツカレッジ,(専)明星国際ビューティカレッジ,(学)平松学園(短大、専門学校),KCS大分情報(専)

※2 徳島に大学は国立私立合わせて4校しかないが、うち3校がスポンサー。残りは徳島文理大学のみ
※3 佐賀に大学は佐賀大学(国立)と西九州大学の2校のみ。


昨今、大学は一部有力大学を除いて、地域貢献や地域に根差した大学を目指しています。(せざるを得ない)
Jリーグもその理念は地域密着ですから、お互いの親和性は高いと言えます。
また、Jリーグは一部有力チームを除いて財政状況は極めて厳しいですから、小口スポンサーを募ります。
ですから、学校法人としてもスポンサーになりやすい構図があります。


また、これは大学のスポーツ系の学部の増加にも関連していると思われます。
以前にも記載したことがありますが、スポーツは10年前は大学に行かなかった層の学生に対し格好のアピールとなると思われますが、落とし穴も。

来春大学新設断念 - 栃木県さくら市+タイケン学園 - TK独り言


「これまで勉強はあまり得意ではなかったが、大学に入っといたほうがよいだろう。」

スポーツの指導者って本当にそんなに必要なのでしょうか?
高校生活で部活動に打ち込むことはいいことです。
勉強が得意でない自分が、ふと進路を考えた時、得意なことはスポーツだと考える子供は多いでしょう。


少し考えればスポーツで生計を立てられる人は限られていることはわかると思います。
もちろんプロスポーツ選手になれる人は一部です。
体育教師も少子化が進む今そんなに需要はないでしょう。
スポーツクラブ、老人施設の仕事で生計を立てるのは難しいでしょう。
一概に言ってはいけませんが、それほど需要がある仕事ではないのです。
しかし昨今スポーツ系の大学が散見されます。
あと数年すればその成否がでるでしょうが。多くのスポーツ系大学が苦戦を強いられることが想定されます。
これは同様に昨今乱立している福祉系大学より深刻であると想像します。