鳥取環境大学の公立化は既定路線?文系学部を新設

鳥取環境大学〜定員割れ大学を入学式報道から探ろう(18) - TK独り言の続編です。
定員割れが恒常化しています。

定員 在籍者数 充足率
環境情報学 1200人 621人 52%

※2010年5月1日現在

鳥取環境大公立化を協議 県議からは慎重意見も - NetNihonkai-日本海新聞
鳥取市政推進懇談会」が26日、同市内のホテルであり、鳥取環境大学鳥取市若葉台北1丁目)の早期公立化を求める市に対し、出席した県議からは公立化に理解を示しながらも、大学側からの改革案の内容を踏まえた上で結論を出すよう、慎重な意見が出た。
市企画推進部の松下稔彦部長が「県民所得が減る中、授業料の安い公立大を望む県民の声は多い。若者の県外流出にも歯止めがかかる」と説明。竹内市長は「時間がたつほど入学者は減るので時間はかけられない」と、年内に方向性を決めるべきだと強調した。
これに対し山口享県議は「大学から学科再編や経営改善の話を聞いてから検討した方が良い」と慎重な姿勢を見せ、大学側の報告を待つよう求めた。
環境大は県と市が出資して2001年度に開学したが、04年度から定員割れが続いている。大学側は27日の理事会で学部・学科の再編や経営スリム化の方向性を決定し、県と市に報告するとしている。

asahi.com(朝日新聞社):鳥取環境大、2学部制に再編案 古沢学長、公立化へ意欲
新入生の定員割れが続く鳥取環境大学が、従来の1学部4学科制から2学部2学科制に再編する案をまとめた。古沢巌学長が28日、平井伸治知事に再編案を手渡した。県と鳥取市は近く検討委員会を設置し、公立化を含めた大学の在り方の協議を始める。

大学は建設費など設立時の費用を県と市が負担し、運営は学校法人が担う公設民営方式を採る。入学者数は開学した2001年度の469人が最多で、開学4年目から定員割れが続く。大学は2月に学部・学科等準備委員会を設け、学生を集めるための再編策を協議してきた。

現在の大学は1学部4学科制で、環境情報学部の中に「環境政策経営学科」「環境マネジメント学科」「建築・環境デザイン学科」「情報システム学科」がある。再編案は理系の環境学環境学科と、文系の経営学経営学科の2学部2学科制とする。各学科の違いが分かりづらい編成を改め、理系と文系の区別を明確化させる狙いだ。

ほかに経営立て直しのために管理職手当の25%カットや広報費縮減も打ち出した。平井知事は「案をたたき台に県と市の検討委員会で協議したい」と語った。

大学の公立化については、竹内功市長が4月の市長選時に公約として掲げた。古沢学長もこの日、「公立になれば学生を集めやすい。公立化に向けて働きかけたい」と意欲を示した。一方、平井知事は「冷静に議論する必要がある」としている。


環境大学に経営学部とはなかなか豪快な改革案ですね。
県に2校しかないもう片方の国立鳥取大学とは重複しない学部でもあります。
もはや公立化が既定路線か?