ユニクロの広告戦略から学ぶこと「一瞬で価値を伝える」

ユニクロがウェブを愛する理由(前編):日経ビジネスオンライン
勝部 健太郎氏(ファーストリテイリング グローバルコミュニケーション部長兼クリエイティブ・マネジメントディレクター、35歳)
今までだと、例えばテレビCMを10回見て、覚えて認知しますねと。そして欲しいとなって店頭に行き、さらに棚を見て買うかどうか決めるみたいな。
でも、そういう従来型の広告モデルは通用しない時代になってきている。そういう能書き的なことではなくて、消費は、瞬間的、直感的になされる時代だと思うんです。(中略)
つまり、一瞬でそれを見て、いいか、悪いかどうかが瞬間的に伝わっていかないと、通用しないということです。逆に言えば、本質的な商品の強さがはっきりしないことには、いくら広告宣伝をやっても伝わらない。だから一番大切なことは、価値がはっきりとした商品開発なりサービスなりをまずやるということです。


多くを伝えようとしすぎて、何も伝わっていないことは往々にしてあることです。
特にユニクロの商品のような形あるものでさえ難しいことなのに、サービスなど無形なものであれば尚更です。
そんな中、大学も広報には大変力を入れています。
真央ちゃんの中京大学が偏差値10以上も上がった理由 - TK独り言で取り上げたように中京大学の戦略は参考になります。

毎年1つ目玉の改革をぶち上げる
 大切なのは、毎年1つ目玉を作り、それを学生や高校の進路指導の先生にアピールすることです。広告宣伝費がふんだんにあるわけでもありませんからね。毎年、大学として売り物になる目玉を常に用意することが重要です。

― 中京大学は偏差値がこの10年で、10以上もアップしています。これは文系を主体とするマンモス大学では異例ですね。
 大切なのは、学部を見直したりしても、定員を増やさないということです。入口はきっちり締めておく。現代社会学部なんて改革をすると同時に定員を減らしました。
 失敗する大学は逆なのです。新しい学部を設置しても、そこに誰でも入れるように合格者を増やす。それが偏差値と社会的な評価を下げ、就職で苦戦する。そして、受験生をまた増やすために、再び新しい学部を作るが、同じような負のスパイラルに陥る。それで、最後は破たんに追い込まれるというパターンなのです。

― 中京大学では優秀な学生をどのように集めているのでしょうか。
 学部のカリキュラム改革は学生の質を高めるためです。大学がビジネスである以上、そこがポイントになります。優秀ではない学生を集めて、しっかり教育するのも良いでしょうが、それでは手間がかかりすぎる。中京大学では学部の改革で就職の実績を高める一方で、優秀な高校生をターゲティングして集めています。