プール学院大学 和歌山キャンパスで危ない大学からの脱却を狙う

危ない大学・消える大学 2011候補校を見てみよう<プール学院編> - TK独り言
で取り上げたように、苦戦が続くプール学院大学が興味深い逆転の一手を打ちだしました。

和歌山放送ニュース プール学院大学がフォルテワジマにわかやまキャンパス開設


大阪府堺市にあるプール学院大学は、和歌山市中心市街地に「わかやまキャンパス」を開設することになり、きょう(21日)、オープニングセレモニーを開きます。

プール学院大学は、和歌山県内からの進学者も多く、大学教育60周年を機会に、和歌山市内にサテライトキャンパスを開くことにしたものです。
キャンパスは、和歌山市本町2丁目の旧丸正百貨店あとの「フォルテワジマ」6階に開設され、堺市にあるキャンパスで学ぶ学生が和歌山でもフィールドワークなどの実践に取り組めるということです。
また、プール学院大学では、和歌山放送と連携して番組作りをしたり、今回オープンするサテライトキャンパスを就職先の開拓や、地元産業界との連携の拠点にしたい考えです。
オープニングセレモニーは、きょう(21日)午後5時から、和歌山市本町2丁目のフォルテワジマで行なわれ、プール学院大学の関係者や和歌山市大橋建一市長らがテープカットをし、「わかやまキャンパス」の開設を祝います。


デパートの跡地にというのは、福島学院大学〜定員割れ大学を入学式報道から探ろう(13) - TK独り言ほどではないですが、面白い試みです。
自治体としても、今回プール学院がサテライトを設置する6階をカレッジフロアとしていて、和歌山大学がすでに進出しているようです。


しかし、大阪府堺市の大学がなぜ和歌山にサテライトキャンパス?なのか。
一般的には梅田など大阪中心部にサテライトを設けそうなものだが。


危ない大学・消える大学 2011候補校を見てみよう<プール学院編> - TK独り言から
プール学院大学 収容定員変更に係る学則変更の部分を抜粋します。

国際文化学部・国際文化学科において、入学者を確保するため新たに次の2つの方策を実施することとした。
(1) 志願者が多い和歌山県、市内在住の高校生を対象にした特別奨学生プログラムを策定し、実行に移すこととした。このプログラムは、和歌山県、市、教育委員会和歌山市商工会議所と連携し、和歌山市内で各種のフィールドワークを中心とした「異文化間協働リーダー育成プログラム」であり、本学の連携指定校3校からすでに希望者がでている。


つまり和歌山県の高校生を取り込むことを学生募集の確保の切り札としたのでしょう。
和歌山県には大学が3つしかありません。
国立和歌山大学和歌山県立医科大学、私立高野山大学
私立大学は密教系の大学のみです。
だから狙い目なのでしょう。
プール学院の方もキリスト教系ですが。
試みとしては面白いですね。


今後福岡県や愛知県や宮城県などの大学が周辺県を対象にして同様の取り組みがありうるかもしれませんね。