浦和レッズ藤口前社長 広島経済大学教授に転身

広経大がスポーツ経営科新設 - 中国新聞
広島経済大(広島市安佐南区)は来年4月、中四国、九州地方の大学で初の「スポーツ経営学科」を新設する。経済の基礎と経営学、体育学の知識を兼ね備え、スポーツビジネスの分野で活躍できる人材を育てる。

 計画では定員は60人。J1浦和の藤口光紀前社長=前橋市=をはじめ、スポーツビジネス業界の経験者を教授陣に招く。地元プロチームでのインターンシップも計画する。

 卒業後の進路には、各種スポーツ団体のマネジメント、競技大会の企画・運営、用品開発などを想定する。スポーツ医学、コーチング論などのスポーツ関連科目を重点的に選択すれば、指導者も目指せる。

 設置申請はすでに5月末、文部科学省に受理された。認可されれば、今秋から募集を始める。既存の「国際地域経済学科」(定員60人)は募集停止する。


広島経済大学がスポーツ経営学科を新設する話は以前取り上げました。
広島経済大学 国際地域経済学科 学生募集停止 そして スポーツ経営学科 新設 - TK独り言
その中で、定員超過学科の再編ということで驚き、以下のような指摘をさせていただきました。

学科改編、あくまで攻めの姿勢ですね。

3大都市圏では飽和気味のスポーツ系学科も、中国地方というくくりで考えれば、今のところ大丈夫そうです。

広島カープ、Jリーグのサンフレッチェ広島プロスポーツもありますし、高校野球高校サッカーともに優勝回数も多数のスポーツに熱心なイメージもあります。

ただ両プロスポーツチームとも、予算が他のチームに比べると少なく、育成型クラブを標榜し、有力選手を3大都市圏への供給源となっているのも偶然ではないのかもしれません。それがこの地域の特性であり難しさであるとも言えると思います。


しかし、そこに前浦和レッズ社長藤口氏が教授とは正直驚きです。
藤口氏は現日本サッカー協会会長の犬飼氏の後任としてレッズ初の生え抜き社長(それ以外は三菱自動車から)に就任されました。


浦和レッズは親企業と損失補てん契約をせず、他のJリーグクラブと違い(小規模クラブは除く)独立的な経営を標榜しているのですから、生え抜きや外部からプロの経営者が社長を担うのが本来の姿であると思っています。


犬飼氏というカリスマ社長の後任という不運のため、あまり目立った結果が無いと評価する人が多いですが、個人的にはレッズの絶頂期と不振からの立て直しへの布石を担った貴重な方だと思っています。
ですから、浦和レッズオジェックエンゲルス両監督の成績不振の責任を取る形で、5万人以上サポーターの大ブーイングの中、シーズン終了挨拶が最後のお姿となったのは残念でなりません。


広島経済大学側としては、サンフレッチェには適任者がいなかったのだろうか。
藤口氏の経験が貴重なのはわかりますが、地域貢献になるのだろうかと無用な心配をしてしまいました。


藤口氏としては将来プロ経営者の道への布石なのかもしれませんね。
プロスポーツの経営者もプロフェッショナル化していく契機となればよいですね。