ゆうちょ銀行システムトラブル 原因はNTTデータか

郵貯のシステムに疎いのですが、今回はNTTデータの担当エリアが原因かもしれません。

ゆうちょ銀行:ATMで他行送金できず 全面復旧に時間 - 毎日jp(毎日新聞)
日本郵政グループのゆうちょ銀行は12日、大規模なシステム障害が発生し、全国の現金自動受払機(ATM)などで、提携先の銀行など金融機関との間での送金や引き出しなどの取引ができなくなったと発表した。ゆうちょ銀は、システムのハードディスクの一部が破損したのが原因と見て、復旧を急いでおり、他の金融機関と相互にATMで現金を引き出すなどの一部機能は同日午後8時40分ごろに復旧した。

 一部機能の復旧でシステム障害による顧客への影響はゆうちょ銀が当初見込んだ約1万件(推計)よりは少なくなりそうだが、他の金融機関と相互に振り込みができないなどの不具合は続いており、全面復旧には至っていない。ゆうちょ銀の口座同士の振り込みやカードでの預金の出し入れなどゆうちょ銀口座だけで行う取引には支障はなかったという。

ゆうちょ銀によると、システム障害は12日午後3時22分ごろに発生。全国に約2万6000台あるATMで他行のキャッシュカードが使えなくなったほか、ゆうちょ銀のカードで提携先の他行のATMを利用することもできなくなった。インターネットバンキングサービスの「ゆうちょダイレクト」を通じた他行との取引も不能になった。これまでに提携金融機関とATMで相互に現金を引き出す機能は回復したが、ゆうちょ銀は13日朝までの完全復旧を目指し、作業を急いでいる。

お知らせ「ゆうちょダイレクト及び提携金融機関(ATMを含む)との取扱不能の解消見込みについて」−ゆうちょ銀行
2010年7月12日(月)15時22分頃から発生していた、他の金融機関との間の振込サービス(当行から他の金融機関口座への振込み)については、遅くとも本日10時を目途に復旧する見込みです。
なお、他の金融機関から当行口座への振込みについては、本日8時30分から稼動予定です。


10時にはすべて復旧するようです。
保守作業員の方やエンジニアの方徹夜作業ご苦労さまでした。
これからも報告書作成や改善提案など厳しい日々が続くでしょうが、頑張ってください。


障害原因については、今のところ判明していませんが、推測してみます。
自行内取引が可能で他行との取引が出来ないとなると、全銀システム周辺で何らかの異常が発生したと考えられます。


ゆうちょ銀行のシステムは合併などで廃棄された他行システムの寄せ集め状態です。

参考:勘定系システム - Wikipedia
勘定系には中核である「貯金システム」:プライマリはNTTデータ富士通メインフレームで稼働
「銀行システム(融資など郵貯になかった部分の補完)」:旧UFJ銀行のシステムベース、日立メインフレームで稼働
「内国為替システム」:全銀接続用、旧大和銀行のNEWTONベース、IBMメインフレームで稼働
などがある。


全ての契約はプライマリとしてNTTデータが絡んでいるようです。
ですから、ベンダー責任はNTTデータとなるでしょう。


さて、冒頭の毎日新聞の記事には「ハードディスクの一部が破損したのが原因」とあるが、本当だろうか。
今どきディスク破損の対策をとっていない銀行システムなどない。
システム自体も冗長構成をしているだろうが、本番システムが完全に落ち切らず、待機系に切り替わらなかったのが原因か。
またはロードバランサーなどネットワーク機器関係が理由か。
原因の発表は興味深いです。