マイクロソフト社長「これからはブリッジ人材」、富士通とNECのトップコメント

[IT Japan 2010]「外需を考えるビジネスへ転換を」---マイクロソフトの樋口社長 - ニュース:ITpro
樋口社長は外資系企業の日本法人代表として、グローバル人材の育成についても言及した。同社には、米国本社との接点が多い部署と、日本市場のみを相手にする部署が混在している。米国本社を相手にする人材は、語学が堪能で米国人文化への理解が深い。一方、日本の企業や消費者に商品を販売する営業部の人材は、日本人的な発想を持ち、日本文化を理解している。

ところが、「それぞれの人材は所属部署ではプロフェッショナルだが、米国人文化のみを理解する人材に日本市場をまかせることはできないし、日本人的発想しかできない人材に米国本社との交渉はできない」と樋口社長は話す。企業がグローバル展開するときに求められるのは、「これら二つの部署を橋渡しできる“ブリッジ人材”だ」(樋口社長)。

グローバル展開した日本企業が国際競争力を持つためには、「業務の標準化」が必要と樋口社長は言う。「自社の業務に合わせて固有のシステムを構築しているようでは、コスト、スピードの両面で競争力に劣ってしまう。業務をITに合わせていくという逆転の発想が必要だ」(樋口社長)。さらに樋口社長は、「クラウドコンピューティングは、国内外の拠点間で業務を標準化したいというニーズに応える技術である」と説明した。

[IT Japan 2010]「マイクロソフトとの提携で世界展開を加速する企業を支援」---富士通の山本正已社長:ITpro
「世界展開を加速する企業で『グローバルで均質なサービスを提供してほしい』という要求が強まっている。こうした声に応えるために、米マイクロソフトとの提携は不可欠だった」。

[IT Japan 2010]「コンピュータとネットワークの二刀流が強み」---NECの遠藤信博社長:ITpro
クラウド市場が拡大を続けたとき、NECの全体売上の大きな部分を占めるSI(システムインテグレーション)事業はどうなるのか」という質問に対して、遠藤氏は、「SIやハードウエアがクラウドに集約されることで、SI事業の割合は減少するだろう」と回答した。「ただし、クラウド市場が拡大することで新しいサービスが創出される。当社は、クラウドサービスのためのプラットフォームからデバイスまで有する世界で数少ない企業であり、NEC全体のビジネスは成長を続ける」