専修入試ミスとドラッガー

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091209-OYT1T01217.htm
専修大学(東京都千代田区)は9日、2月13日に実施した2009年度一般前期入試の選択科目「日本史」で出題ミスがあり、17人を追加合格にしたと発表した。
同大では、10万円のおわび料を支払うほか、追加合格者が他大学に入学している場合、その入学金や授業料を補償した上で、編入や来年度からの入学を認める。受験浪人している場合は来年度からの入学となる。
同大によると、追加合格者のうち4人はほかの入試方式で同大に合格し、在学している。

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しかしヒドイ。2009年2月に実施した試験で今頃ミスを訂正して追加合格って。
といっても、勇気ある決断だとも思うが。逆に、ミスはずっと前にわかってて、(ググる神戸女学院は外部からの指摘で6月に訂正してるから)どうしよう、どうしようっていって今になっちゃった?としたら相当無能だが。大学の発表にも何も経緯出てないし今まさに出願シーズンだしな。追加合格もらって、今頃こんな大学入りたいって人いるのかな。

入試問題作成って大変な作業だ。ミスができない。結局のところ、正解がある問題を作らなくてはいけないわけで、これが逆に詰め込み型暗記型の勉強を増長させる結果となってしまってる。記述型だとそれはそれで不公平?が出ちゃうし。

といっても、暗記詰め込みって大切だと思うけど。いくら体験型創造型とかいっても、知識がなくては、
医者も弁護士もサラリーマンも出来ん。野球選手とか料理人とかスペシャリストになるなら話は別だが。

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今日の日経新聞でちょっと良いコメントがあったので、備忘録で書いておく。

2009年12月10日1面特集記事「日本に成長を」④
(前略)
高度成長期の日本について、米経済学者のピーター・ドラッカー氏は「貿易交渉で古い産業のための時間稼ぎはしなかった」と指摘している。繊維や自転車を守るために電子機器の輸出を犠牲にすることはなかった。
国内産炭地を重視するあまり、石炭から石油へのエネルギー革命に乗り遅れることはなかった。弱い産業を保護するために自由化をためらい、より有望な産業の成長や海外展開を抑えるのは得策ではない。日本経済が活況になってこそ弱い産業や個人を救済するための再配分の原資も出来る。
(後略)