二宮尊徳と経済

12月30日 日経新聞 春秋より
人間の背丈の2倍もあろうかという石造りの門柱に、大きな漢字が刻まれている。左の柱は「経済門」、右は「道徳門」とある。二宮尊徳の教えを伝える静岡県掛川市大日本報徳社は、訪れる人たちを自然と改まった気持ちにさせる。

2つの門柱は高さも形も同じ。「経済」と「道徳」はどちらも大事というわけだ。
”経済なき道徳は労多くして功なし、道徳なき経済は永遠の道おぼつかなし”こう語り継がれている尊徳の思想を表している。彼が経済感覚も重視したのは農村の復興に力を注ぎ、お金の大切さが身にしみついていたからだろうか。