読もうと思ってる書籍[備忘録]

フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略
フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略
<内容紹介>
「世界的ベストセラー『ロングテール』の著者が描く21世紀の経済モデル」「〈フリーミアム〉という新しいビジネスモデルを提唱し、ビット世界の無料経済に正面から取り組んだニューヨーク・タイムズ・ベストセラー」
なぜ、一番人気のあるコンテンツを有料にしてはいけないのか?なぜ、ビット経済では95パーセントをタダにしてもビジネスが可能なのか?
あなたがどの業界にいようとも、〈無料〉との競争が待っている。それは可能性の問題ではなく、時間の問題だ。そのときあなたは、創造的にも破壊的にもなり得る。このフリーという過激な価格を味方につけることができるだろうか?

<書評>http://www.amazon.co.jp/review/R3IGT4MXIVS9Z/ref=cm_cr_pr_viewpnt#R3IGT4MXIVS9Z
誰もがgoogleになれる、かもしれない。, 2009/11/29By さむらいぴぃす (東京都)
たとえばこうしてボクはこの本のレビューを書いています。1円たりとも報酬がもらえないというのに。ボクだけではなく、みんながタダで喜んでレビューを書いています。それは、「ウェブの世界には、貨幣経済以外に、評判(トラフィック)経済と注目(リンク)経済がある」からだと、この本は言っています。
他人から評価され、注目されることに喜びを感じるので、みんなタダでレビューを書いているのです。
googleは、多くの人から評価・注目されているページを、検索結果の上位に表示しています。
評判経済・注目経済があることを、googleは知っていたのでしょうか。また、googleは無料かつ便利なのものをたくさん生み出しています。それは、無料で使ってくれる顧客をたくさん獲得すれば、その中の顧客が有料の商品を買ってくれる可能性が高くなるからです。無料には顧客を爆発的に増やすパワーがある、とこの本は言っています。

この本では「市場に参入するもっとも破壊的な方法は、既存ビジネスが収益源としている商品をタダにすること。すると、その市場の顧客はいっせいに押しかけてくる」と書かれており、 無料のサービスを使ったビジネスモデルがいくつも紹介されています。自分のビジネスモデルを作りたいと思っていらっしゃる方にとっては、必読書だと思います。


Googleの正体
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51376006.html
小飼弾氏の書評より
書が数多の論と一線を画しているのは、他が検索、gmailなどのWebサービス、そしてAndroidChrome OSといった「現象」を見てその「理由」をひねり出そうとしているのに対し、本書において著者はそういったことには目もくれず、ただGoogleの「公理」をそのまま「素直」に「理詰め」で演繹していること。
だからこそ、AndroidにとってのiPhoneは、WindowsにとってのMac OSではないという、驚くべきかつ当然の結論が自然と導きだされる。

P. 98
 現在、世界の人口は約68億人。しかし、インターネットにアクセスできる人工は19億人程度でしかなく、全人類の3.5人に一人しかインターネットを使っていない。あとの2.5人は、インターネットを見たこともないか、街に出かけた時にインターネットカフェなどで見るしかない。この「残りの2.5人」にどうやってグーグルを使ってもらうか。
それが、Androidであり、Chrome OSなのである。これらは、残り2.5人にとっての、最初のインターネット体験装置となるために開発されたのだ。
iPhoneMacは、すでにインターネットに囲まれて生活している人々にとって、最良のインターネット体験装置であることを目指しているのは明らかなので、実は少しもぶつからない。Bestを目指すのがAppleならば、GoogleはあくまでもMostを目指しているのだ。
それでは、なぜGoogleMostを目指すのか。
それが彼らにとってのBestだからだ。
本書では、一検索あたりのGoogleの売り上げが、黎明期も今も変わっていないことが明らかにされる。その額、20セント。本書の分析では、GmailGoogle Desktopなどの「イントラ検索」が含まれていないが、それまで含むとだいたい10セントぐらいだろうか。 dime a search. 単価は変わらないのだ。
それならば、単純に母数を増やせばいい。
残り2.5人が今の1人と同じように検索してくれるだけで、Googleの売り上げは250%増になるのだ。