世界最小国家 人口4人のシーランド公国

シーランド公国シーランドこうこく、英語:Principality of Sealand)は、北海の南端、イギリス南東岸から10km沖合いに浮かぶ自称国家である。全国連加盟国及びバチカン市国よりも面積が小さいため、世界最小の国家を自称しているが、2008年現在、国連に加盟する192か国及びバチカン市国の計193か国の中でシーランド公国を国家承認している国は1か国も存在しない。
イギリスは第二次世界大戦中、沿岸防衛の拠点として4つの海上要塞と多数の海上トーチカを建設した。
戦時中は150から300人もの兵員が常時駐留していたが、大戦終了後に要塞は放棄された。ところが、1967年9月2日に元イギリス陸軍少佐で海賊放送の運営者だったパディ・ロイ・ベーツが、イギリス放送法違反で訴えられたため、当時イギリスの領海外に存在したこの要塞に目をつけ独立宣言を発表、要塞を「シーランド」と名付け、自らロイ・ベーツ公と名乗った。
イギリスは強制的に立ち退かせようと裁判に訴えたが、1968年11月25日に出された判決では、シーランドがイギリスの領海外に存在し且つイギリスを含めて周辺諸国が領有を主張していなかったことから、イギリス司法の管轄外とされた。イギリス司法の及ばない空白地帯となり、シーランドは独立を達成したとも言える。
バスケットコート二面分にも満たない面積である上に自家発電機による振動もある。住み心地もよくないため普段シーランド公はイギリス本土で暮らしているらしい。
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