3DTVとは?

日経新聞2010.1.31特集記事
【Q&A】
3Dテレビは日本では今春から家電量販店などに商品が並ぶ。
パナソニックが春、ソニーが夏、東芝が秋の予定。価格は専用メガネの本数にもよるが一般的な薄型テレビに数万円上乗せする水準。
東芝が発売予定のセルレグザは2Dを3Dに変換する機能も搭載する。
ブルーレイディスク(BD)再生には、別途3D対応のBD再生機が必要。
プレステ3を持っていればインターネット経由で内蔵ソフト化書き換え可能で無料の予定。
放送波は当面衛星放送やケーブルテレビが中心。地上波の対応はまだ未定。
メーカーは「3Dでの健康被害は無い」と強調。
メガネなしの3D技術も並行して進んでいるが、現在はメガネが必要。
【原理】
3Dテレビは「フレームシーケンシャル」と呼ぶ方式を採用している。
テレビ画面上で左目用と右目用の映像を高速で切り替えながら表示。
左目用が表示されている時は、左目だけ見えるようにメガネのシャッターで右目の視界を閉ざす。
1秒間に左右60コマずつ合計120コマを高速表示する仕組みで、視聴者は開閉が速すぎて気付かない。
3Dテレビ用のメガネはシャッターが高速開閉を制御する回路を持つ電子機器だ。
赤外線通信を介してテレビとつながり、開閉のタイミングを映像を合わせている。
電源は充電方式により供給する。
メガネが重たく、数千円のコストがかかる欠点があるが、ハイビジョン映像も使えて高画質という利点もある。
映画館では左目用と右目用の映像を一枚に重ね合わせて表示する方法も使われる。
光の性質を応用した偏光フィルターなどにより左目用の映像は左目だけに、右目用は右目だけに見える。
メガネは軽くて安い。
ただ映画館では高画質は保てるが、1コマに両目分を収録するため、放送で使うと映像の画質が劣る欠点もある。