西日本シティ銀行オンライ障害

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100129/343949/
2010年1月29日に西日本シティ銀行で発生したシステム障害は、約6時間後の午後5時15分に全面復旧した。11時35分に本番系の勘定系システムがダウンした直後、いったんは待機系のシステムに切り替わった。だがその後、待機系もダウンした。時間帯によっては取り引きができた顧客もいたもようで、ダウンと復旧を繰り返す不安定な状態が続いていたとみられる。

 西日本シティ銀行のATM1400台や本支店の窓口だけでなく、他行のATMやコンビニエンスストアのATMで西日本シティ銀行のキャッシュカードを使った取り引きも全面的にできなくなった。日銀ネットや全銀システムといった外部システムへの接続もできない状態だった。

 トラブルは午前11時35分に突然発生した。「前日にシステムのメンテナンスや構成変更、プログラムの入れ替えなどはしてはいない」(IT戦略部)という。

 システム障害の影響範囲が広いこと、前日にシステムの変更作業などを行っていないことから考えると、ハードウエアの故障か、あるいはOSやミドルウエアといった基盤ソフトの不具合が顕在化した可能性が考えられる。ネットワーク障害、あるいはアプリケーションの不具合の可能性もある。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20061027/252065/
NTTデータと基幹系システムの開発・運用アウトソーシング契約中。契約期間は2007年1月から8年間で、契約金額は総計500億円程度。

 基本契約に基づき、NTTデータは西日本シティ銀行の連結子会社であるNCBコンピューターサービスの発行済み株式の70%を取得。社名を「NTTデータNCB(仮称)」に変更した上で、同社を通じて西日本シティ銀行向けシステム開発・運用のアウトソーシングを請け負う。株式譲渡は今年12月を予定している。

 西日本シティ銀行は現在、NTTデータが開発した勘定系システムを日立製作所メインフレーム上で動作させている。

http://www.ncbank.co.jp/nr/images/090528.pdf
ちなみに西日本シティは平成25年1月にNTTデータ地銀共同センター移行することを予定している。

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西日本シティ銀行ホームページに報告書が出ていました。
迅速な対応ですね!
http://www.ncbank.co.jp/oshirase/oshirase100201.pdf
オンラインシステム障害の発生原因および今後の対応について
平成22 年1 月29 日(金)に発生しました当行オンラインシステムの障害により、お客さまをはじめ関係者の皆さま方に多大なご不便とご迷惑をおかけいたしました。
あらためて、深くお詫び申し上げます。
なお、障害発生の直接原因となりました不具合につきましては、既に修正作業を完了しており、オンラインシステムをはじめとする全てのお取引について問題なく稼動いたしております。
今後、このような事態が発生することがないよう、再発防止に万全の体制で臨んでまいりますので、引き続きお引き立ていただきますよう、お願い申し上げます。

1.障害発生からの経緯
(1) 1 月29 日11 時35 分に当行のオンラインシステムに障害が発生し、ATM・営業店端末・EBサービス等全てのオンライン取引が利用できない状況となりました。
(2) 障害発生13 分後の11 時48 分に一旦復旧しましたが、12 時59 分に再度障害が発生いたしました。
(3) 個別の取引に問題があると判断し、取引を制限しながら13 時39 分より順次取引を再開し、最終的に17 時15 分に全てのオンライン取引が復旧いたしました。
(4) 1 月29 日にお受付けした振込・口座振替・税金収納等の処理も同日中に全て正常に終了いたしました。
(5) なお、1 月29 日は支店窓口の営業時間を17 時まで2 時間延長いたしました。
(6) 全ての取引が復旧しました1 月29 日17 時15 分以降、土日も含めシステムは正常に稼動しております。
2.障害の発生原因
障害発生の直接原因は平成21 年12 月13 日(日)に実施したオンラインプログラムの変更不良が引き金となって、「名寄せ口座番号照会」という取引の中で、ある特殊な口座を照会した場合に、システムを管理している記憶領域に不具合が生じ、その結果として全てのオンライン取引が利用できない状況になりました。
3.障害への対応
(1) 上記の特殊な口座は1 口座のみであることが判明し、この特殊な口座状態については1 月29 日中に解消しております。
(2) 障害発生の原因となった「名寄せ口座番号照会」のオンラインプログラムを修正し、同じ障害が発生しないよう対応いたしました。
(3) 同様の障害が発生しないよう、他のプログラムについても点検・確認を実施いたします。
4.再発防止策
(1) 不具合が発生しないよう、プログラム開発工程管理を徹底いたします。
(2) システム障害全般に対する未然防止策を強化いたします。
5.お客さまへのご対応
今回の障害により、お振込みやお引出し等で当行をご利用できず、他行をご利用されたお客さまには、ご負担いただいた手数料と当行所定の手数料との差額をお返しいたしますので、誠にお手数でございますが、最寄りの当行店舗等にお申し出ください。

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これベンダーが提出した書類をちょこっと手直ししたって感じですね。
実際アウトソーシング契約してるから殆ど口出しできないのか??
契約ではSLAはどうなっているのでしょうか?
名寄せ口座番号照会でメモリに不具合ってどんなシステムなんだ?
DB全体を参照してメモリのオーバーロードか?
そしたらものすごく初歩的なミスだと思うが。
アウトソーシング契約してるとこいうのウヤムヤにされがちだが、さて今回は?