日本橋学館大学〜定員割れ大学を入学式報道から探ろう(15)
日本橋学館大学 - 新着情報 - 平成22年度入学式の学長式辞
本日の入学者は合計169名です。
その内訳を申しますと、「リベラルアーツ学部」の総合経営学科73名、人間心理学科47名、総合文化学科47名であり、「人文経営学部」への編入生が2名含まれております。
出身校別では、本学の併設校である日本橋女学館高等学校から9名、中国・遼寧省の遼寧華瀾学校から10名、四国・高知県の明徳義塾高校から8名、などとなっております。
また、硬式野球部に入部を希望している入学生は22名にも上りますし、パワーリフティングの世界選手権ジュニアの部で3位に入賞した入学生も2名おります。
地域的にも、北は東北・青森県から南は九州・福岡県からも入学者がありました。
全体として、数の上では昨年の2倍近く、また、近隣地区からの入学者も近年になく増えており、文字通り本学は地域に根ざす大学、地域とともにある大学として、今後ともに貢献したいと思っております。
| 入学定員 | 入学者数 | 充足率 | |
|---|---|---|---|
| リベラルアーツ学部 | 225人 | 167人 | 74% |
数字の上では昨年の2倍近くとおっしゃっておられますが、昨年の入学者は91人だったようです。
定員割れはしていますが、回復傾向ですね。
日本橋女学館は聞いたことありましたので、男女共学の大学であることは知りませんでした。
2000年、短大からの昇格で男女共学として開学。
場所は柏駅から徒歩２０分以上と遠いですが、柏自体は大きな街ですし、可もなく不可もなくです。
これらのイメージが不人気の理由だったのでしょう。
最近の受験生の傾向は
- 少子化は進んでいるが進学率は上昇している
- そのためこれまで大学に行かなかった層が大学にくる
- 不況や時代変化からか「近くでお手頃大学（近くで手の届く、背伸びしない）」を選ぶ
日本橋学館としては、
初年度教育に力を入れてリベラルアーツを売りしたわけだ。
これは文部科学省の言う「学士力」とも合致するわけである。
つまりは、高校時代勉強には興味がなくても、初年度教育で何とかします。
進路も何も考えていなくても、リベラルアーツですから入ってから決めてください。
これ間違いなく時代のひとつのニーズです。
特に地方小規模大学にはかなり使える戦略ですね。
「入ってから伸ばす」アピールしている大学増殖中ですし。
