北翔大学〜定員割れ大学を入学式報道から探ろう(17)

北海道江別市北翔大学です。
札幌学院大学のはす向かいにあるんですね!

平成22年度入学式 — 北翔大学-主人公になれる大学
平成22年4月6日(火)午前10時より北翔大学大学院・北翔大学北翔大学短期大学部 入学式が行われました。

入学定員 入学者数 充足率
人間福祉学部 210人 106人 52%
生涯学習システム学部 160人 102人 63%
生涯スポーツ学部 160人 202人 126%
合計 540人 410人 76%


<沿革>(wikipedia:北翔大学より)
1939年 北海ドレスメーカー女学園設立
1957年 学校法人名称を浅井学園
1963年 札幌市に北海道女子短期大学開学、被服科開設
1997年 北海道女子大学開学。人間福祉学部(介護福祉学科、生活福祉学科)開設。
2000年 北海道浅井学園大学北海道浅井学園大学短期大学部に校名変更。
2005年 浅井学園大学に校名変更。浅井幹夫理事長による耐震補修工事において、約5700万円の私学補助金を不正に受けていた事実が発覚。 
2006年 浅井幹夫理事長などによる私的流用事件を受けた文部科学省による2001年度から2005年度までに交付した補助金の返還命令により、19億4700万円を国に返還。
2007年 北翔大学北翔大学短期大学部に校名変更。


なかなか壮絶な歴史をお持ちです。
心機一転大学名を変更し努力されている途上といったところでしょうか。
浅井一族の影は一掃できたのでしょうか?
ホームページ見る限り、傘下の専門学校以外はいなそうですが、排除できたのか?
学校法人名を浅井学園から学校法人北翔大学に変更しないのか?


やはり一族支配は表裏一体です。
有名な二つの事例

  • 薬科大学や福祉系大学を全国で展開し、最近は東京など都市部を責めているが、総帥のセクハラ事件後も、妻や娘など一族が力を持つ学校法人
  • 就職率日本一を謳う福祉系大学は、総帥がわいせつで捕まっても、一族が平然と理事長に就任

常識では考えられない対応だが、周りもイエスマンばかりで、自浄作用もないのだろう。
しかし、総帥がいるから物事に対する決断が早い。
改革の実行スピードも速い。
実際こんな状態の大学に学生が行くのはナンセンスだが、集まるのはニーズをうまく作れているからだ。


少し話がずれてしまったが、北翔大学としては、本年の入試結果からスポーツ系に傾斜していくことが想定されます。
スポーツ系学科の人気は、大学の大衆化の証と言えるかもしれませんね。