孫正義の6分間

2009年12月25日 日経 会社研究「ソフトバンク」からの抜粋
(前略)
「15分しかかからなかった」。
ソフトバンクが出資する中国のオークション・パシフィック・インタラクティブ(OPI)陳一舟最高経営責任者(CEO)は驚きを隠さない。大手交流サイトなどを傘下にもつOPIは日本では無名だったが、孫社長は昨年春、陳氏を初対面で評価し100億円強の出資を即決した。
今や世界最大の企業間電子商取引会社となったアリババ・ドットコム。創業者の馬雲CEOとも10年前、出会って6分間で投資を決めた。今やアリババグループへの出資は中国事業の中核だ。
孫社長はかつてはIT先進地の米国から新たな技術やビジネスモデルをいち早く取り込んだ。今度はネット人口で世界一の中国が将来、最先端地になる可能性に着目し、他社に先駆けて開発途上の中国に橋頭保を気づいてきた。
(後略)

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6分とか15分とかで100億円の出資を即決する。かっこいい話である。でも非常にリスクがあり、責任も伴う。事前に下調べを入念に行っていることは間違いない。だが、それに足る人物かを見極める面談の機会に時間をかければいいということではないのだろう。

だから面談までいった場合は、ある程度事前に評価されているのだろう。なにがしかのスペックが。そして5分という時間内で効果的なプレゼンテーションをする必要がある。それ以後印象がそうそう変わるものでもない。