横須賀に2011新設予定の日本衛生医療大学また延期

新設大学 - 誘致を目指す自治体 - TK独り言でも取り上げました、2011年4月に開校を目指していた日本衛生医療大学が再延期を決定したようです。

日本衛生医療大の開校また1年延期、設置認可申請出ず/横須賀_カナロコ
学校法人後藤学園(本部・東京都大田区)は31日、旧横須賀市立陽光小学校跡地(同市佐野町)を利用した日本衛生医療大学(仮称)の設置認可申請を1年間延期することを明らかにした。昨年に次ぐ延期で、開校も当初予定から2年遅れの2012年4月にずれ込む。

 後藤学園は3月末に、看護師と理学療法士を養成する4年生大学(1学年120人)の日本衛生医療大の認可申請をする予定だった。しかし、文部科学省との事前協議で、同学園の専門学校が厳しい運営状態になった場合、大学の運営費が流用される懸念を同省側が示した。

 同学園の幹部は「このまま申請しても審議会で認可されないと5年間、申請できない恐れもある。見解の相違を埋める方法論を検討し、事前協議で好感触が得られるまで万全を期すことにした」としている。

 校舎の工事や教員などの確保はこれまで通り進める。ことし12月に校舎を完成させ、来年3月末の大学設置認可申請を予定している。横須賀市の担当者は「できるだけ早く整備してほしいが、確実に開校するためにはやむを得ない」と理解を示している。

文科省の大学新設に対し今後厳しくしていこうという姿勢が見えますね。
5年前なら、特に指摘もなく新設できたでしょうに。
しかし、文科省が専門学校に大学運営費が流用される懸念を指摘って本当でしょうか?
そんなモラルの話を指摘される学校法人では。。。
というよりも、新設大学が既存の専門学校の存在意義を否定してしまうという指摘なのでしょうか?
専門学校から出発し、現在も大学と専門学校を同一法人で運営している大学は他にもあります。
なぜここにはそのような指摘をしているのか(指摘自体真実か否かも含め)興味がありますね。

そんな中、当然ですが、学校側は既に校舎の建設、教員確保のため動いていたようです。

日本医療衛生大学(仮称)新築工事の起工式が行なわれました | News&Topics | 学校法人 後藤学園
日本衛生医療大学(仮称)新築工事の起工式を12月16日(水)、建設地の旧横須賀市立陽光小学校跡地(同市佐野町2丁目)に関係者約40人を集めて行ないました。来年12月の完成を目指します。
 日本衛生医療大学(仮称)は、学校法人後藤学園が開校を目指している4年制大学。看護師と理学療法士を養成する2学科で構成する人間健康学部(1学年計120人)を設置する予定です。
 少子化の影響で廃校となった旧陽光小の跡地約1万千平方メートルを購入し、地上4階地下1階建て校舎(総床面積約9千平方メートル)の一部は既存の小学校校舎を耐震補強化して利用します。

大学設置準備室:看護学科専任教員(講師・助教)募集のお知らせ | News&Topics | 学校法人 後藤学園
日本衛生医療大学(仮称) 人間健康学部看護学科 専任教員(講師・助教)募集
1.所      属 人間健康学部 看護学科(認可申請準備中)
2.職種及び人員 講師・助教 各1名

後始末にまたお金がかかってしまい悪循環ですね。
説得するためには、「現金でこんなに余裕があります」と示す必要が出てきそうですね。
現役専門学校生に、関係もない大学新設にかかわるお金が転嫁されなければいいのですが。