ノースアジア大学〜定員割れ大学を入学式報道から探ろう(8)

秋田県秋田市ノースアジア大学です。

ノースア大で入学式 新入生が抱負|さきがけonTheWeb
秋田市下北手のノースアジア大には経済学部に87人、法学部に110人が入学。この日は、同じ敷地内にある秋田栄養短大と合同で入学式を行った。小泉健学長は「大学でしっかりと地に足がついた学問をし、新しい発見や感動をしてもらいたい」と告辞。

入学定員 入学者数 充足率
経済学部 200人 87人 44%
法学部 200人 110人 55%
合計 400名 197人 49%

昨年度在籍者(2009年5月1日時点)が退学・留年せず、そのまま卒業・進級したと想定すると以下が在籍者数となります。
(参考:http://www.nau.ac.jp/houjin/other/data/2009_d01.pdf)

定員 在籍者数 充足率
経済学部 800人 379人 47%
法学部 800人 395人 49%
合計 1600名 774人 48%

定員充足率50%を割りましたので、残念ながら来年度から私学助成金が交付されなくなる可能性があります。
09年私学助成金 下位ランキングと申請すらしない疑惑の大学 - TK独り言に不交付条件をが記載されています。)


この大学は少し検索するだけで批判の記事がたくさん出てきますね。
名誉棄損問題などにも発展しているようです。


今さらかもしれませんが、私としては「ノースアジア大学」という校名がすごく気になりました。
平成19年4月に秋田経済法科大学から変更したようです。

学校法人秋田経済法科大学/学園名称変更
「アジア」は日本・アジア・世界に目を向けた教育活動を展開していくことから。
日本の東北に位置していることから「北」と「東」を検討したが、「北」が学校名ではあまり使われていないことから、新鮮なイメージをもっている。
その後「北」と「ノース」で検討したが、「ノース」のほうが外国人もすぐ理解でき、すっきりしたイメージであることから。(略)

理由

  • 実社会で役立つ質の高い教育の大学を目指し、従来のイメージを一新していきたい。
  • 様々な改革を進めていく上で、経済・法学にとらわれずに、イメージを一新する狙い。
  • 秋田だけでなく、東北や全国からの学生募集も視野にいれた名称の必要性。
  • 観光学科の設置を検討する上で、日本・アジア・世界に向けた国際的名称の必要性。

「ノースのほうがすっきりとしたイメージがあるから」っていうのは新鮮な意見ですね笑
確かにイメージ一新はできたのではないでしょうか。
しかし、学生募集においてはマイナスに働いていそうな気がしてなりません。