国士舘大学の表紙は女子大生―パンフレットからみる大学(1)

大学の大衆化の影響もあり、各大学がパンフレットへの力を入れています。
先日新聞を読んでいると、大学案内パンフレットの表紙が数十校並んでいました。

  • 早稲田の大隈講堂を背景にしたもの、立教のツタの絡まる校舎、慶應三田キャンパスの雰囲気を出したものなど、歴史的な建造物でインパクトを出そうとする大学
  • 上智明治学院など校章や大学のシンボルカラーを前面に出してイメージ浸透を狙う大学
  • 校舎のきれいさや学生が楽しそうな笑顔を見せている比較的若い大学


表紙は中身を見てもらうためにも重要な要素です。
大学の学生募集における最も力を入れている分野の一つと言えるでしょう。
第一印象は何においても大切です。


また昨今は、とにかくまず大学の資料請求をしてもらうことが大切なのですね。
無料で郵送は当たり前、なかには願書も入っている大学もあるようです。
こんなキャンペーンもありました。
無料のパンフ、願書を7校以上請求した高校生にもれなく500円分の図書券をプレゼント」(リクルート進学ネット)

進学率50%を超えたユニバーサルアクセス時代の象徴的な出来ことにも思えます。
今後パンフレットも取り上げてみようと思っています。


その第一弾は国士舘大学です。(日経進学ナビSmartパンフ)



国士舘といえば、柔道など体育の男くさい世界で、硬派で女子とは無縁で体育教師か警察官になる大学という印象です。
ですが実は、体育学部以外に、政経学部理工学部、法学部、文学部、21世紀アジア学部と来年度経営学部を新設する1万3千人以上の学生が在籍する大学であり、うち3千人が女子とのこと。

イメージというのは恐ろしいものでナカナカ変わるものではないのですね。


このパンフレットの表紙には
(1)男くさい印象を払拭したい
(2)現在2割の女子学生をもっと増やしたい
という国士舘大学の強い思いが込められていると言えるのではないでしょうか。