姫路独協大学 大幅定員割れで教授他10人解雇通告

神戸新聞|社会|教授らに退職通告 定員割れで経営悪化 姫独大
姫路独協大学姫路市上大野)が外国語学部の教授ら10人に対し、2011年3月末での退職を通告していることが16日、同大学関係者への取材で分かった。学生数の低迷が理由で、大学の意思決定機関である評議会も既に了承したという。10人は「整理解雇にあたり応じられない」としているといい、今後、話し合いを進めていく。


複数の関係者によると、16日の全学教職員集会で、大学の赤字が巨額に上ることを説明する資料が配られ、奥村勝彦学長は「(退職は)決定された」と説明。教職員から白紙撤回を求める声が上がったが、大学側は応じなかったという。


同大学は1987年に設立。外国語学部は独、英、中国、日本語の4学科でスタートした。少子化の影響などで学生募集が難航し、04年ごろから定員割れとなった。08年には募集定員を半数の150人に減らしたが、今春の入学者は70人にとどまった。現在は外国語専攻と日本語専攻の構成になっている。


来年度の入学者数も低迷した場合、英語中心の学科への改編や、教職員をさらに削減する案も浮上しているという。
同大学は5月、法科大学院の学生募集を11年度以降は停止し、撤退することを表明した。


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薬学部3割定員割れ〜定員充足率ワーストランキング - TK独り言
などで取り上げた姫路独協大学ですが本格的にまずい状況になっていそうです。

入学定員 入学者数 充足率
国語学 150人 71人 47%
法学部 180人 113人 62%
経済情報学部 200人 170 85%
医療保健学部 190人 157人 83%
薬学部 120人 60人 50%
合計 840人 571人 68%

※2010年5月1日現在(http://www.himeji-du.ac.jp/info/#dataより)


定員割れは恒常化の模様。


平成16年 [2004] 大学院法務研究科(法科大学院)を設置
平成17年 [2005] スペイン語学科、韓国語学科を設置
平成18年 [2006] 医療保健学部を設置
平成19年 [2007] 薬学部を設置
平成20年 [2008] 外国語学部の6学科を1学科2専攻体制に統合


毎年のように改革してもほとんど成果は出ていないようです。
経費節減はした上での人件費削減でしょうから、そこそこ危険水域であることは間違いないですね。
次は大学の縮小と適正規模化でしょう。
来年度大幅定員削減はしそうですね。