管内閣「新成長戦略」 大学等に関する記述

日本経済新聞 2010年6月19日掲載
政府が18日閣議決定した「新成長戦略」のうち、大学に関連しそうな部分を抜粋します。

  • グローバル人材の育成と高度人材等の受入れ拡大
    • 我が国の教育機関・企業を、積極的に海外との交流を求め、または国内のグローバル化に対応する人材を生み出す場とするため、外国語教育や外国人留学生・日本人学生の垣根を越えた協働教育をはじめとする高等教育の国際化を支援するほか、外国大学との単位相互認定の拡大や、外国人教職員・外国人学生の戦略的受け入れの促進、外国人学生の日系企業への就職支援等を進める。
    • 海外人材の我が国における集積を拡大することにより、在留高度外国人材の倍増を目指す。また、我が国から海外への日本人学生等の留学・研修等の交流を30万人、質の高い外国人学生の受け入れを30万人にすることを目指す。
  • 「リーディング大学院」構想等による国際競争力強化と人材育成
    • 拠点形成と集中投資により、我が国の研究開発・人材育成における国際競争力を強化する。すなわち我が国が強みを持つ学問分野を結集したリーディング大学院を構築し、成長分野を結集したリーディング大学院を構築し、成長分野などで世界を牽引するリーダーとなる博士人材を国際ネットワークの中で養成する。
    • 最先端研究施設・設備や支援体制等の環境整備により国内外から優秀な研究者を引き付けて国際頭脳循環の核となる研究拠点や、つくばナノテクノアリーナ等世界的な産学官集中連携拠点を形成する。また、「国立研究開発機関(仮称)」制度の検討を進める。
    • 特定分野で世界トップ50に入る研究・教育拠点を100以上構築し、イノベーション創出環境を整備するとともに、博士課程修了者の完全雇用と社会での活用を実施する。