文科省から同族経営を指摘された大学など

文部科学省が「大学等設置に係る寄附行為(変更)認可後の財政状況及び施設等整備状況調査の結果について」を公表しました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/22/02/1289770.htm

この中から変な指摘もしくは定員割れを公表された大学をピックアップします。

(1)帝京大学帝京短期大学
評議員の構成が特定の親族に偏っているので、その構成の見直しについて検討すること。」
帝京大学グループは沖永家同族経営で有名です
次男が帝京大学理事長兼学長、嫁が帝京平成大学長、長男が帝京科学大学長などなど
でもこれを指摘するとは!文科省も問題とは思っているのでしょう。さてどう出るのだろうか?

(2)星城大学
評議員の構成が特定の親族に偏っているので、その構成の見直しについて検討すること。」
この大学知りませんでした。名古屋にあるのですね。石田家支配が強いみたいですね。

(3)ハリウッド大学院大学
評議員の構成が特定の親族に偏っているので、その構成の見直しについて検討すること。」

別途発表の設置履行状況の方にもいくつか厳しい指摘が。
開学して2年目であるが,施設・設備等をはじめとして,設置計画を十分に履行しているとは言い難い面が見られるとともに,大学の運営においては事務組織等に課題が見られる。今後,大学としてふさわしい在り方を検討するに当たっては,教員,事務職員及び学生の意見を真摯に受け止めながら,課題を解決していくことが必要である。
 以下の留意事項は特に改善を要する点を挙げたものであるが,法令を引用している部分については,当該法令の趣旨を十分理解した上で早急に改善することが求められることに留意するとともに,教員組織,教育課程,施設・設備及び事務組織等について,下記の留意事項に限らず,大学としてふさわしいものとなるよう不断の検証を行うこと。
・専任教員について,大学以外に業務を持っている者が多く,教員全体の週当たり勤務日数の水準も低い。また,専門学校の教員と兼務している実務家教員については,大学院と専門学校の業務を渾然一体として行っているという点も見受けられる。
・認可時の留意事項にある「技能未経験者が入学した場合は,学生が希望するキャリアに応じた履修が可能となるよう,履修モデルの充実等により,技術経験者以上にきめ細やかな履修指導を行うこと。」について,4年制大学卒業生等への重要な社会的要請に鑑み,真摯に対応するとともに,昨年に引き続き,履修科目の登録上限が遵守されていない状況も見受けられることから,専門職大学院設置基準第12条の趣旨に鑑み,適切な運用に努めること。
・昨年に引き続き,自己点検・評価の体制が整備されておらず,学内委員会活動の内容も乏しい
・施設・設備については,教員研究室が研究室専用として利用されていなかったり,専用の自習室が備えられていなかったり,保健室に実質的な機能が備えられていなかったり早急に改善を図る必要がある事項が散見される。また,図書室については,書棚が事務の書棚と混在しており図書室として実質的に機能しているのかどうか疑問であるため,図書室の整備についても,大学設置基準第38条等の趣旨に鑑み,早急に改善を図る必要がある。

はっきり言って、大学の体を成していないのでしょうし、成す必要もないとも思う。どっちもどっちだ。大学になろうとする法人もそうだし、それを許可した文科省側も。でも許可制だからしようがないのか。

(4)森ノ宮医療大学
学生生徒等納付金に対する経常的経費支出の割合が同系統の大学等を設置する学校法人に比べて低いことから、同納付金の学生への還元に努めること。
儲け過ぎってこと????笑

(5)保健医療経営大学
平成20年新設大学なのにすでに定員割れを指摘され問題となっています。
ここコンセプトとかはよさそうに見えますけど。ニッチすぎるのかな

http://www.healthcare-m.ac.jp/university/guide/needs.html
http://www.healthcare-m.ac.jp/university/data/students.html

以下はリストです。